ボタンを洗う日々
<磨く前(上)磨いた後(下)>
<洗う前の貝ボタン>
<お風呂上がりのボタン>
二週間に渡るpoturiさんでの展示会も終わり一息ついたところです。
今日は雨で庭仕事が出来ません。
ボタン展で沢山のボタンがお客様の手に渡って寂しくなったのもあり、
久しぶりにボタンを洗う事に。
更紗屋のボタンはほとんどが古いものです。
シートに付いたボタン以外は、一つ一つ手で洗います。
大変そうだけどこれが私の大きな楽しみなのです。
素材や年代、作られた国や場所へ旅をする時間です。
右から左へお売りするのではなく、私と娘の目や手を通し、
更紗屋のボタンとしてお客様へお渡ししたいからです。
何十年も時を経たボタンはここで初めてお風呂に入り
さっぱりとした表情をみせてくれます。
その瞬間私は更紗屋のボタンが誕生すると思います。
職人の心意気やその時代の空気感までボタンは伝えてくれます。
まだまだボタンの旅は終わりそうにありません。
ボタンを洗う日々が続きます。
<台座にはチェコスロヴァキアの刻印>
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