2014年07月08日
染め付けその2
台風の余波でとても蒸し暑い日です。
染め付けの器には夏に使いたい涼し気な模様がよくあります。
竹垣にトンボの図の小鉢にわらび餅を入れてみました。
この年号の事はまだ良く解りません。
この鯉の絵も生き生きとして好きです。
染め付けの磁器で伊万里と間違い易いのに平佐焼きがあります。
平佐焼きは今の薩摩川内市で焼かれていた様ですが、私はまだ良く知りません。
この深皿は20代の頃平佐焼きとして頂いた物です。
その方の名前は失念してますが、仰った事は良く覚えています。
土味をご覧下さい。
薄い生地にレンゲやつくしが手書きされた蓋物にはよくおひな様のお吸い物を入れました。
上のお湯飲みは現代のベトナムのもの青花紋、安南写しとか呼ばれてます。
手書きの模様は同じなのに明らかに時代が違うのが解るお湯のみです。
最後にこのお湯飲みは平佐焼きを復興したものですが、其の窯もすぐに消えてしまいました。
平佐の筆の特徴は<たてつけ>だと教えてくれた方の言葉を思い出します。
染め付けの器には夏に使いたい涼し気な模様がよくあります。
竹垣にトンボの図の小鉢にわらび餅を入れてみました。
この年号の事はまだ良く解りません。
この鯉の絵も生き生きとして好きです。
染め付けの磁器で伊万里と間違い易いのに平佐焼きがあります。
平佐焼きは今の薩摩川内市で焼かれていた様ですが、私はまだ良く知りません。
この深皿は20代の頃平佐焼きとして頂いた物です。
その方の名前は失念してますが、仰った事は良く覚えています。
土味をご覧下さい。
薄い生地にレンゲやつくしが手書きされた蓋物にはよくおひな様のお吸い物を入れました。
上のお湯飲みは現代のベトナムのもの青花紋、安南写しとか呼ばれてます。
手書きの模様は同じなのに明らかに時代が違うのが解るお湯のみです。
最後にこのお湯飲みは平佐焼きを復興したものですが、其の窯もすぐに消えてしまいました。
平佐の筆の特徴は<たてつけ>だと教えてくれた方の言葉を思い出します。
2014年07月06日
染め付け
家には三本の食器棚があります。
そのひとつには日常使う食器が右左分けて入れてあります。
右が磁器、左が陶器です、
磁器と陶器がごっちゃに入れられると少し落ち着きません。
これは私だけの感覚なのかも知れませんが他の人はどうなのでしょう?
染め付けと呼ばれる焼き物はその顔料の産地であった中国の呉須から呉須と呼ばれたりもします。
中国やベトナムでは青花とよばれるそうです。
日本は藍色の染め物を藍染めと呼ぶ事から藍色の器を染め付けと呼ぶらしいです。
私は時代や骨董的価値には興味がないので古伊万里か伊万里かなども良く解りません。
筆の跡が気持ち良いか、藍の色が澄んでいるか等が手元におく基準です。
上の輪花大皿は夏のお刺身の盛り合わせによく使います。
手に入れて40年程になりますが、明治の頃の物だと思いますのでアンティークです。
この可愛らしい器は<醤油ちょこ>と呼ばれる物、直径3㌢高さ3㌢
よくもこんな小さな物に綺麗な線で書けたなと見る度に感心して職人の腕を思います。
左上に銀継ぎの見えるこの皿も筆の跡に感心して買った物です。
皿自体は少しひしゃげていて余り出来のいい物ではないのですが其の事からして古伊万里の様です。
呉須の色や生地の厚さ絵の雰囲気からするとこれも初期の伊万里でしょうか?
まだ紹介したい器がありますので次回も染め付けです。
そのひとつには日常使う食器が右左分けて入れてあります。
右が磁器、左が陶器です、
磁器と陶器がごっちゃに入れられると少し落ち着きません。
これは私だけの感覚なのかも知れませんが他の人はどうなのでしょう?
染め付けと呼ばれる焼き物はその顔料の産地であった中国の呉須から呉須と呼ばれたりもします。
中国やベトナムでは青花とよばれるそうです。
日本は藍色の染め物を藍染めと呼ぶ事から藍色の器を染め付けと呼ぶらしいです。
私は時代や骨董的価値には興味がないので古伊万里か伊万里かなども良く解りません。
筆の跡が気持ち良いか、藍の色が澄んでいるか等が手元におく基準です。
上の輪花大皿は夏のお刺身の盛り合わせによく使います。
手に入れて40年程になりますが、明治の頃の物だと思いますのでアンティークです。
この可愛らしい器は<醤油ちょこ>と呼ばれる物、直径3㌢高さ3㌢
よくもこんな小さな物に綺麗な線で書けたなと見る度に感心して職人の腕を思います。
左上に銀継ぎの見えるこの皿も筆の跡に感心して買った物です。
皿自体は少しひしゃげていて余り出来のいい物ではないのですが其の事からして古伊万里の様です。
呉須の色や生地の厚さ絵の雰囲気からするとこれも初期の伊万里でしょうか?
まだ紹介したい器がありますので次回も染め付けです。
2014年07月05日
きっかけはカフェオレボール
かれこれ十年位前の事です。
焼き物や織り等のグループ展を見に行ったときの事。
初めて見る作品なのにとても親しみを感じる物に出会いました。
私は初対面の作者に図々しくもお花を挿させて下さいとお願いしました。
気持ちよくそれを受け入れて頂き、数点の作品に花を入れました。
その窯の名前『六花窯』を知ったのはその時が最初でした。
その当時の窯印は六花=雪の結晶でした。
全くの初対面なのに作品以上に親しみを感じた作者にまたまた図々しくも
カフェオレボールをお願いしました。
焼き物を始めてまだ日が浅いと言われ、使いたい物を作りたいと言われる柔軟な感性に
甘えさせて頂き、数点のカフェオレボールが次の作品の中にはありました。
もちろんとても気に入り、それからは作品展の度にひとつまたひとつと増えていきました。
そして今の窯印はカフェオレボールです。
人の出会いは面白いものです、物が人とを繋ぐ事もあるのだとカフェオレボールを手にして
私はおもいます。
⬇のカフェオレボールは昭和初期の輸出品の里帰りと思われる物です。
「カフェオレボールってなんですか?」そう言う彼にお見せした数点の中の一つです。
初期の六花窯(りっかがま)の器です。
「使いたい物を作りたい」そう言い切る彼の器は現代の民藝です
次は涼しく染め付けです。
焼き物や織り等のグループ展を見に行ったときの事。
初めて見る作品なのにとても親しみを感じる物に出会いました。
私は初対面の作者に図々しくもお花を挿させて下さいとお願いしました。
気持ちよくそれを受け入れて頂き、数点の作品に花を入れました。
その窯の名前『六花窯』を知ったのはその時が最初でした。
その当時の窯印は六花=雪の結晶でした。
全くの初対面なのに作品以上に親しみを感じた作者にまたまた図々しくも
カフェオレボールをお願いしました。
焼き物を始めてまだ日が浅いと言われ、使いたい物を作りたいと言われる柔軟な感性に
甘えさせて頂き、数点のカフェオレボールが次の作品の中にはありました。
もちろんとても気に入り、それからは作品展の度にひとつまたひとつと増えていきました。
そして今の窯印はカフェオレボールです。
人の出会いは面白いものです、物が人とを繋ぐ事もあるのだとカフェオレボールを手にして
私はおもいます。
⬇のカフェオレボールは昭和初期の輸出品の里帰りと思われる物です。
「カフェオレボールってなんですか?」そう言う彼にお見せした数点の中の一つです。
初期の六花窯(りっかがま)の器です。
「使いたい物を作りたい」そう言い切る彼の器は現代の民藝です
次は涼しく染め付けです。
2014年07月03日
豆皿のこと
『豆』この言葉には小さいと言う意味と可愛いと言う響きがあります。
お豆の好きな私はこの小さな器も大好きです。
豆皿を紹介しようと食器棚を開くと、意外に少ない事に気付きました。
お手塩皿は5枚組が多いのですが、豆皿は単品がほとんどです。
そしてその一つ一つが小さな思い出に繋がります。
小さくても作り手の思いや技量を伝える豆皿は焼き物の入門にお勧めです。
約35㌢四方のお膳の上に陶器、磁器取り混ぜてのせてみました。
時代は100年以上前の物から現代の物までさまざまです。
やはり後姿は気になります。
手直にあった食べ物を入れてみました。
器としての仕事をしますが、指輪やピアスを入れても似合いそうです。
眺めても可愛いもの、それが『豆皿』だと思います。
次はカフェオレボールの話をします。
お豆の好きな私はこの小さな器も大好きです。
豆皿を紹介しようと食器棚を開くと、意外に少ない事に気付きました。
お手塩皿は5枚組が多いのですが、豆皿は単品がほとんどです。
そしてその一つ一つが小さな思い出に繋がります。
小さくても作り手の思いや技量を伝える豆皿は焼き物の入門にお勧めです。
約35㌢四方のお膳の上に陶器、磁器取り混ぜてのせてみました。
時代は100年以上前の物から現代の物までさまざまです。
やはり後姿は気になります。
手直にあった食べ物を入れてみました。
器としての仕事をしますが、指輪やピアスを入れても似合いそうです。
眺めても可愛いもの、それが『豆皿』だと思います。
次はカフェオレボールの話をします。
2014年07月01日
お手塩皿のこと
娘達から家の焼き物の事を知りたいと言われながらも、ゆっくり話をする時間もないので
伝えておきたい事を少しずつ綴る事にします。
手のひらに乗る小皿のことを今は『お手塩皿』と呼びますが、
昔はお膳を清める為の塩を入れた皿をそう呼んだ様です。
いわれはどうあれ『オテショ』は何となく楽しい響きなので私は小皿でなくそう呼んでいます。
食器棚から並べたのは7〜12㌢の陶器の皿です。
結婚前から持っている物や数日前に買った物まで様々ですが、並べてみるとどれもどこか似ています。
やはり『物買って来る 自分買って来る』 (河井寛次郎いのちの窓より)です。
この色とりどりの少し厚めの皿は寺尾作次郎さんとその工房の物です。
中でも釉薬がかなりはげ落ちた白い皿が好きです。
手にして40年以上経つと思います、娘達がアンティークに育ててくれる事でしょう(笑)
先日人吉の魚座民芸店へ、以前ここで買ったこのお皿の事を知りたくて出掛けました。
でも手がかりになる物はありませんでした。
私が焼き物を見る時大事にするのは後ろの方です。
高台や糸切りはもちろんですが、印象がスッキリしているかどうかが一番気になります。
作り手は当然の事ながら表を見ながら仕事をします、そして作り手に見えない所にその人が出ると思います。
それが自分(私)と気が合うかどうかで選んでいます。
特に料理を盛る器となれば作家の名前や経歴はあまり気になりません。
この苗代川の黒は半世紀近く経ってもとてもモダンです。
いつも気軽に使える可愛いお皿をお手塩皿と呼びたいです。
次はもっと小さな器『豆皿』についてです。
伝えておきたい事を少しずつ綴る事にします。
手のひらに乗る小皿のことを今は『お手塩皿』と呼びますが、
昔はお膳を清める為の塩を入れた皿をそう呼んだ様です。
いわれはどうあれ『オテショ』は何となく楽しい響きなので私は小皿でなくそう呼んでいます。
食器棚から並べたのは7〜12㌢の陶器の皿です。
結婚前から持っている物や数日前に買った物まで様々ですが、並べてみるとどれもどこか似ています。
やはり『物買って来る 自分買って来る』 (河井寛次郎いのちの窓より)です。
この色とりどりの少し厚めの皿は寺尾作次郎さんとその工房の物です。
中でも釉薬がかなりはげ落ちた白い皿が好きです。
手にして40年以上経つと思います、娘達がアンティークに育ててくれる事でしょう(笑)
先日人吉の魚座民芸店へ、以前ここで買ったこのお皿の事を知りたくて出掛けました。
でも手がかりになる物はありませんでした。
私が焼き物を見る時大事にするのは後ろの方です。
高台や糸切りはもちろんですが、印象がスッキリしているかどうかが一番気になります。
作り手は当然の事ながら表を見ながら仕事をします、そして作り手に見えない所にその人が出ると思います。
それが自分(私)と気が合うかどうかで選んでいます。
特に料理を盛る器となれば作家の名前や経歴はあまり気になりません。
この苗代川の黒は半世紀近く経ってもとてもモダンです。
いつも気軽に使える可愛いお皿をお手塩皿と呼びたいです。
次はもっと小さな器『豆皿』についてです。